トップページ > 健康・医療・衛生 > 感染症 > 感染症発生情報【第21週(5月19日から5月25日)まで更新】

更新日:2025年6月3日

ここから本文です。

感染症発生情報【第21週(5月19日から5月25日)まで更新】


流行中の感染症

流行中の感染症について

麻しん(はしか)

麻しんは、麻しんウイルスの空気感染・飛沫感染・接触感染によって感染・発症し、感染性が非常に高い感染症です。

国内でも発生していますので、注意してください。

麻しんウイルスに感染後、無症状の時期(潜伏期間)が約10~12日続きます。典型的には、症状が出始めてから2~4日は38℃前後の発熱、せき、鼻水、目やにが続き、一時熱が下がりかけたかと思うと、また39~40℃の高熱となり、首筋や顔などから赤い発しんが出始め、その後発しんは全身に広がります。高熱は3~4日で解熱し、次第に発しんも消失しますが、しばらく色素沈着が残ります。

麻しんに対する免疫が十分でない人が感染した場合、ほとんどの人が発病し、発症した人が周囲に感染させる期間は、症状が出現する1日前から発疹消失後4日くらいまで(または解熱後3日くらいまで)といわれています。
重症化に至ることも少なくない注意すべき疾患で、有効な治療薬はありませんが、ワクチンで予防することができます。

詳細は下記ページにも掲載しています。

麻しんについて(厚生労働省)(外部サイトへリンク)

伝染性紅斑(りんご病)

荒川区での定点医療機関あたりの患者報告数は「2」で今後の動向に注意が必要です。

伝染性紅斑は、小児に多くみられる流行性の発しん性疾患で、両ほほ(頬)がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ(ほっぺ)病」とも呼ばれることがあります。

感染すると10~20日の潜伏期間を経て、両ほほ(頬)に蝶形の紅斑が現われ、続いて胸・腹・背中部位、手や足にまでレース状の発しんが現われます。発しんは1週間前後で消失し、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。
ほほ(頬)に発しんが出現する7~10日くらい前に、微熱やかぜ様症状などの前駆症状が見られることが多く、この時期にウイルスの排泄量が最も多いので、他への感染源となり、接触・飛沫感染します。
発しんが現われたときはウイルスの排泄はほとんどなく、感染源とはなりません。

予防のポイントとして、手洗い、咳エチケットを心がけ、タオルの共用を避けてください。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌)が増加しています~感染予防にご協力ください~

荒川区での定点医療機関あたりの患者報告数は「4」で今後の動向に注意が必要です。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは、A群レンサ球菌による上気道の感染症です。症状としては、38℃以上の発熱、咽頭発赤、苺状の舌等があります。

感染経路としては、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込むことによる「飛まつ感染」、細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」、食品を介して細菌が口に入って感染する「経口感染」があります。

予防のポイントとして、有効なワクチンはなく、予防には手洗いや咳エチケットが有効です。流行時は、マスクの着用も効果的です。

発症時は抗菌薬での治療を行います。腎炎などの合併症を防ぐため、症状が改善しても主治医に指示された期間、薬を飲むことが大切です。

水痘(みずぼうそう)

荒川区での定点医療機関あたりの患者報告数は「1」で今後の動向に注意が必要です。

水痘(みずぼうそう)とは、ウイルスによる感染症で、一般には「みずぼうそう」として知られています。
潜伏期間は10~21日です。特徴的な症状は水疱(水ぶくれ)と38度前後の発熱で、全身に直径3~5ミリメートル程度の丘疹(盛り上がった赤い発しん)が出現します。数日にわたり新しい発しんが次々と出現するのが特徴です。すべての発しんが痂皮(かさぶた)になるまで6日程度かかります。

水痘は、咳やくしゃみなどのしぶきに含まれていたウイルスが空気中に漂い、そのウイルスを吸い込むことによる感染(空気感染)、ウイルスが含まれる咳やくしゃみなどのしぶきを吸い込むことによる感染(飛まつ感染)、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる感染(接触感染)があります。

飛まつ感染・接触感染を避けるため、外出時にはマスクを着用し、帰宅時には石けんで手洗いをするなど基本的な感染対策を心がけてください。

※注釈 定点医療機関あたりの報告数とは、すべての定点医療機関からの報告数を定点数で割った値のことで、1医療機関当たりの平均報告数のことです。詳細は下記の感染症週報のPDFの中の一番最後の欄をご確認ください。

感染症週報

荒川区内の東京都定点医療機関からの報告数をもとに、荒川区内と東京都内の感染症発生動向を表とグラフにまとめています。

関連情報

こちらの記事も読まれています

お問い合わせ

健康部保健予防課感染症予防係

〒116-8502荒川区荒川二丁目11番1号

電話番号:03-3802-4243

ファクス:03-3807-1504

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。